本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない
フランツ・カフカは100年前にこう言っています。
「もし、ぼくらの読む本が、頭をガツンと一撃してぼくらを目覚めさせてくれないなら、いったい何のためにぼくらは本を読むのか?
きみが言うように、ぼくらを幸福にするためか?
やれやれ、本なんかなくたってぼくらは同じように幸福でいられるだろうし、ぼくらを幸福にするような本なら、必要とあれば自分で書けるだろう。いいかい、必要な本とは、ぼくらをこのうえなく苦しめ痛めつける不幸のように、自分よりも愛していた人の死のように、すべての人から引き離されて森の中に追放されたときのように、自殺のように、ぼくらに作用する本のことだ。
本とは、ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなければならない。」
ホントに素晴らしい本とは僕らの内の氷結した海を砕いてくれる本だと思う。